天上天下唯我ドキュソん

天上天下唯我ドキュソん
＝＝意味：天の上にも天の下にもドキュソは私しかいない。＝＝

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動機（モチベーション）２ 2004/05/13

前回のやつを読んでいらっしゃらない方はすぐ下の動機（モチベーション）１から読んで頂けるとうれしいです．

　前回の話の続きから読む

　ドキュソんマニアの皆様．掲示板への書き込みありがとうございます．

　その書き込み一つ一つが，この東京砂漠にネタの沸き上がる井戸を掘るための小生の活力となるのです！

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動機（モチベーション）１ 2004/05/11

人間には，生理的動機（欲求）と社会的動機（欲求）がある．

　動機は人間が行動を行う原動力となり，それを達成することが生きることそのものであるといっても過言ではない．

　前者は「食う・寝る・戯ぶ（あそぶ）」で有名な例の３大欲求．いわゆる本能と呼ばれるものである．

　そして，後者も三つあり，１つは『達成動機（欲求）』 とよばれ，「より高い目標を達成したい。」「ユニークでありたい。」「競争を制したい。」と望む心であり，２つめは『影響力動機（欲求）』 とよばれ，「人の心の中に実物より良い自分をセットしたい。」「他者に影響を及ぼしたい。」「ブランドものを身につけたい。」などと思うモチベーションである．

　そして，３つめは『親和動機（欲求）』 とよばれ，「より多くの人と親しい関係を持ちたい。」「良い関係を持ち続けたい。」と願う心である．

　人によってそれぞれの動機の強さはまちまちであり，どれかひとつだけ強い人もいれば，全てが強い人，生理的欲求だけが強い人など，様々なバリエーションがある．

　今回はこれらの欲求のうち，『親和動機（欲求）』にまつわるエピソードに出会ったので，皆様にご紹介したい・・・

　私は，人に比べて，上記の『親和動機（欲求）』が強い方だと常日頃から自己分析している．

　あの人に嫌われているのではないか？

　みんなと仲良くなりたいな ♪

　あからさまに敵意を向けられると，表面では強がっていても，

　とても心が痛い．

　チクチクして寝付けない．

　敵意の原因を分析して，それを改善しようと努力をする．
　時には，利害が自分の改善範囲を超えた領域で対立し，その際，私に向けられた敵意によって深く傷つくこともある．

　それが，自分の好きな人や尊敬している人との間であれば，その痛みはなおさらである．

　さて，いささか前置きが長くなってきたので，ここいらで本題に入ろう．

　ゴールデンウィークのさなか，私はとあるお方 (T さん)と車に乗っていた．

　楽しみにしていた２人だけのドライブだ．

　私はその方を尊敬していたし，どちらかといえば好きであった．

　２人は適度な会話を交えて親しげに，ドライブをしていた．

　しかし，そこで事件は起こったのである！

つづく・・

　前回の「つづく」からの続きです．ヽ（´▽｀）ノ

　その事件とは・・

　先ほどのドライブインで補給した冷たい飲み物が
お腹に効いてきたのか，
前回のママレモン弁当が効いてきたのかはさだかでないが，

　お腹がゴロゴロ言い出してきたのだ！　（´д｀；）

　しかも，それは，

疾風（はやて）のように現れて・・・
　疾風（はやて）のように去っていく～

　月光仮面のようには行ってくれず・・・(･_･､)

疾風（はやて）のように現れたまま・・・
　いつまでもそこに滞在し，
　　もう帰らない！　とばかりに，お腹にキュルキュルと
　　　痛みを醸し出させているではないか！

　生理学的には，便意を催し，大腸内に大量の水分が供給され，

　俗に言う

　ゲリピー状態

　平常心から急激な速度で「ゲリピーシンドローム」へと遷移していく感触が伝わってくる．

　この沸き上がる感触と奮闘（ふんとう）している最中，私は無口になっていた．

　そんなことを知ってか知らずか，T さん(仮称)は私に話しかけてくる．

T さん：
「ちょっと熱い感じがするから，クーラーと窓開けるのどっちがいいかなぁ～．」

小生：
「・・・・・」

　あううぅ！　今しゃべってはいけない！！
　なぜなら・・
　ちょうど今，大きな波がぁ・・
　押し寄せてきている最中だからだ！！

ガッデム！

　しかし，相手の問いかけに答えなければ，無愛想な男として嫌われてしまう！！

　なんとかしないと！

　するとそこへ　内蔵様のお声が聞こえてきた・・

内蔵様：
「ごめんなさい？　今出てきていいかしら・・？ ( ﾟ∀ﾟ)」

小生：
「でっ出てくるんじゃねぇ！　ボケがッ！　もう少し後にしろ！」

内蔵様：
「だって，あなた達が，なんかいい雰囲気だったんだもの・・　(;-д-)」

小生：
「貴様！　内蔵の分際で，本体の邪魔をするな！」

内蔵様：
「あらっ　そんないい方すると・・　後で大変なことになるわよ．( ´∀` )」

（会話１．３秒【体感時間：１０秒】）

　そこで，T さんは先ほどの質問を繰り返した．

T さん：
「じゃあ．　窓開けるよ．(*´▽`*) ニコッ」

　そう言って，パワーウィンドウのボタンを押し，T さんは窓を開けていた．

　確かに最近は，太陽が照っている時間帯の車内は汗ばむくらいの温度になる季節になってきた．

　しかし！　今，窓を開けられたら，お腹が冷えて内蔵様の横暴が一層激しくなる・・

　そうとっさに考えた私は，

小生：
「窓・・開けないで・・・」

　私のレスポンスに歯切れはなく，苦虫を噛み潰したような顔で一言しゃべって，その場を凌ぐ！

　青くなる顔と，お腹のなかの異変を気づかれないように，必至にがんばる・・

　T さんは窓を閉めてくれた．　ありがとう！

「もう少し我慢しろ！
　もう少し我慢したら，きっと峠(とうげ)を越えて，
　何事もなかったかのように振る舞えるはずさ．
　そうすれば，楽しかったドライブにまた戻れる！」

　そう自分に言い聞かせていたやさきに・・・・

スカッ（最初の音）

　スーーッッ（漏れていく音）

　なんと！　次なるビックウェーブ(大波)が突如として現れたかと思うと，微（かす）かな音漏れと共に，高圧ガスが体外に漏れだした！！

　！？

　（ここからちょっと長い心理描写になります・・）

小生：
「我慢しろ！って言ったろーが！！」

内蔵様：
「貴方が生んでもいいって言ったから，生んだのよ！」

小生：
「馬鹿野郎！俺の子じゃねー！！」

内蔵様：
「このニオイは貴方の子よ！！　間違いないわ！」

小生：
「このニオイ・・イヤッ・・香りは・・・　まっまさか？」

内蔵様：
「そう．やっとわかった？
　この超高濃度 濃縮メタン噴霧ガス は，
　紛れもなく貴方の子供なのよ・・

　・・しかも・・双子の・・」

小生：
「双子！？　そっそんなはずは・・　しかし，
　ガスの他にも，なにやら液状のものを感じると思っていたら・・」

内蔵様：
「そう．最初に生まれたのが液化ウランで
　後に生まれたのが濃縮メタンガスなの・・
　　(*´▽`*) ポッ　　」

小生：
「ポッ　　っじゃねえ！！」

（会話４．３秒【体感時間：２分】）

　ヤバイ．やばいぞ．この４．３秒間の茶番劇の間に，既に私の周囲には 尋常じゃないニオイが漂っている！！

　よく，「他人の屁は臭いが，自分の屁は臭くない．」という話があるが， 自分でも十分臭い．臭すぎる！！

　T さんのところまで，この高濃度メタンエアロゾルが到達するのに，もうさほど時間がない！！

　どうする？！

　しかも．ついさっき，『窓を閉めてくれ』と頼んだ直後に，この刺激臭が漂ってきたら！ まるで私は確信犯ではないか！！

　この有毒ガスを効率よく吸わせるために開けた窓をわざわざ閉めさせた 握りッ屁ボーイとして，T さんの脳裏に一生，記憶されてしまう！！

　何とかしなくては！！！　と思うのだが，双子の兄弟の放射能汚染の方も気になり，思考が拡散．

　どうしよう！　(´д`;)オロオロ

　まずはこの事実を出来るだけ隠蔽しなくては！　と思い，「やっぱり，窓を開けてください．」と言おうとした瞬間・・・・

うぃ～ん
うぃ～ん
うぃ～ん

　窓が開いていった・・・

　有無を言わずに窓が開いていった・・・

　T さんがパワーウィンドウのボタンを力強く押していた・・・

ガッデム！
( ´Д`)

　もう，閾値を超えた有毒ガスは，貴方の気管にまで届いていらっしゃったのですね．

　ハァ～　痛い！　痛い！　心が痛い！！
私の『親和動機（欲求）』が踏みにじられていくぅ～．

　もう，「窓を閉めてください．」とか　「開けてください．」とか，とてもじゃないけれど，言えない状態でした．

　それからまもなく，近くのドライブインに立ち寄って，内蔵様との平和的対話を行い．停戦条約を結びました．どうやら，双子ではなかったらしく，大事には至りませんでしたが・・・

　そのドライブインまでの体感時間はエラく長かった記憶があります．(･_･､)

　ハァ～～　( ´Д`)　　達人への道のりはまだまだ遠い・・・・・

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レモンの味 2004/04/23

焼き肉．おそらく多くの日本人が大好きなメニューである．

　当然私も大好きです．

　そして，焼き肉の代名詞ともなろうとしているのが，「牛角」

　昨今の牛肉騒動に，若干の影響は受けているであろうが，しっかりと安全を吟味して，私たちの口元に御牛様を調達してくださる．

　先日，その「牛角」に行くと，セール期間だったらしく，１／３くらいの料金でお肉を提供して頂き，○○食べきったら無料！という店を見つけては，ことごとく撃破して，それを語りぐさに生きているという， 「食い放題荒らし」のこの私を，わずか１５００円で満腹にしてくれた．
　　（だって，一皿１８０円とかなんだもん．）ヽ(´▽｀)ノ

まったく，大した根性だよ・・・・牛角さんよ・・

　そんな私が，本日断言したいのは，

　「肉を一番美味しく食べる為の垂れはレモン垂れである．」ということである．　とくに，牛タンはレモンダレと良く合う．

　テーブルに置いてある牛角特性垂れも捨てがたいが，レモンとお肉のハーモニー はたまらん！！
　脳髄がバリバリ刺激を受けるうまさである！

　まあ，そんなことは，人それぞれなのでどうでも良い話であろう・・・(･_･､)
　（なんか弱気ですね・・・）

　そんなある日，自分でまたお弁当を作りました．

　ご飯を電子ジャーで炊き，弁当箱に敷き詰める．スーパーで買ってきたお肉をフライパンで炒めて，そのまま，弁当箱に乗せる．

　昨日，牛角からパクってきたレモンのあまりをポケットから取りだし，絞って，お肉の上に散布する．

　う～～ん．マンダム．美味しそうなニオイでござる．

　今日のお弁当は楽しみだな～！ヽ（´▽｀）ﾉ

　そう思いながら弁当にフタをして，ハンカチで包んでカバンに入れる．

・

・

・

・

　午後３時頃であったろうか・・　少し遅めの昼ご飯を取ることにした．

　朝，自分で作ってきた，「レモン汁焼き肉弁当」である．

　フタを開けると，当然，冷めてはいたが，焼き肉のいい香りがし，食欲をそそられた．

　うっほっほーい！！　いっただっきまーす！

　ガツガツと，がっつく．

　うまい！！

　っと言いたかったのだが・・

　うまい・・？　・・か？　　~~うまい~~を訂正して

　にがい？・・

　はて？　この苦みは・・・

　まさかッ・・

　イヤッ．絶対そうだ・・・

・・そうに違いない！！　この味は・・

ママレモン味

ガッデム！

　弁当は振りかけたレモンの味ではなく，底面に敷き詰められていたママレモン味。

　前回使用後に洗ったが，良く洗いきれておらず，ママレモンが沈殿していた弁当箱は、キュートなレモンの味ではなく，油分を分解たらしめるママレモンの人工的な味がした．

　しかし、この程度のことを克服できなければ，食糧難の時代が来た時に，周囲の人たちと共に餓死してしまう恐れがある！

　男ならばこれをしっかりと完食できるくらいの貫徹能力が無くてはならない！！

　しかも，「達人を目指す男」ならばなおさらのこと．

　そう信じて，もう少し食べてみたが・・・，あまりに人工的で不健康な味わい　＆　衝撃的に舌を刺激するケミカルテイストに，アッサリノックダウン．(･_･､)

　かわいそうに，それらの食材は，表層のママレモンに侵されていない領域以外を残して，捨てられることとなりますた．（ごめんなさい．食材の皆様・・）

　達人への道はまだまだ険しい・・・　４９４９

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ガックンガックン 2004/04/09

バイクを伴侶に，現在生きている今日この頃ですが，人間の伴侶もそろそろ欲しくなってきました．

　さてさて，前回は伴侶の「相棒」こと「YAMAHA Virago250」さんのお体の調子が悪く，前輪ブレーキと後輪ブレーキが逝かれて，エンジンブレーキだけで生きながらえているというお話をさせて頂きました．　しかし，さすがに危険なのでブレーキフルード(ブレーキレバーの油圧をディスク制動部へ伝える油)を買い足して前輪の制動を回復させたということでした．

　そりゃあ，もう，見事な具合に圧力が伝達され，大喜び！！

　かと思いきや・・

　「走行中に前輪ロックしまくり」
なくらいの活躍ぶり！

　いままでの感触（ブレーキレバーを引きまくっても全然止まらない感触）でブレーキングをしていたら，

前輪完全停止．

　しかも・・調子に乗ってブレーキ多用していたら・・

ブレーキパット
溶けまくり
!(ﾟдﾟﾉ)ﾉ
（ブレーキパットとはタイヤに固定されているブレーキディスクを左右から押さえつけてタイヤを止めようとする部品）

　更には，溶けた金属が前輪のブレーキディスクにくっついて，冷えて固まり，

　ブレーキディスクは
　ブレーキレコード状態．
　　(ディスクのようにツルツルした表面ではなく，溶けた物質が円心上にこびり付いている．)

　おかげで，
　ブレーキをさわっていなくても，ゴリゴリ削れる音がし，

　おまけに，

　ブレーキディスクの「ある部分」では異常にブレーキが効くが，「それ以外の部分」ではブレーキが効きにくい．という病気になってしまいました．(･_･､)

　前輪ブレーキ使用の度に・・・

　ガックン
ガックン！

　気分はまさに，ロデオ状態！！
　雨の日は，使用厳禁！　　すってんころりん．後続車にミンチにされること請け合いの達人使用限定車

　私の相棒もとうとう，じゃじゃ馬のレベルに昇格したか・・と喜ばしい今日この頃．

　ロデオマスターとしての修練の道は険しそうである．

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事故防止機能 2004/04/06

バイクという乗り物は，非常に繊細で，３年間一切の手入れ無しに鳥取＝東京間を５往復していた４輪軽自動車「名車ダイハツミラ」(購入価格５万円)とは大違いです．

　チョイと雨が降るだけで，ブレーキオイルの中に水が入ったり，電気が漏れてバッテリーが死んでいたり，チョコっとマンホールの上で前輪ブレーキに気合いを入れると，４０ｍスライディングタックルをしたり，ということで，なにかと大変です．

　最近の「ドキュソん」でも報告したように，わたくしの「相棒」こと「YAMAHA Virago250」さんは後輪ブレーキを一度掛けると，かかりっぱなしとなって 次回の発進に大迷惑となるため，前輪ブレーキとエンジンブレーキで車体を制御していると言う話をさせて頂きました．

　しかし・・・

　最近では・・・

　前輪ブレーキも効かなくなってきたので，エンジンブレーキと足だけで車体を停止させる日々です．
(･_･､)

　おかげで，雨の日でも，前輪ブレーキを強く押しすぎてスリップするという事故を防止できる安全設計！！
(･_･､)

　エンジンブレーキの使い手として，運転技量にみがきが掛かってきたような気が致します今日この頃．

　マシンの整備にはお気を付け下さい・・

p.s. ヤマファブレーキフルードを注入して相棒さんは元気を取り戻しました．

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完全主義者 2004/03/26

もう，だいぶ前の話になるが，正月のことである．　正月とは親戚の家に行ったり，実家に帰ったり，友達の家にお邪魔したり，世間様とのお付き合いがいつもよりも活発になる特性を持っている．

　特に，友人の実家にあげて頂き，お雑煮なんかを振る舞ってもらって，更に，泊めて頂いたり する場合には，人一倍礼儀正しく，かつ，感謝の気持ちを持ちながら過ごしたいものである．

　今回はそんなエピソードをご紹介したい．

　私は，大晦日から新年に掛けて地元の有名な寺にお参りに出かけるのが毎年の恒例行事となっている．

　大晦日の夜に出かけて，級友と遭遇しないか目を光らせながら，元旦の３時くらいまで寺を徘徊する．

　そして，友人の家に朝方に帰り，泊めて頂くというのが恒例のパターンとなっていた．

　今回も，そのパターンをこなすべく，友人の家を大晦日の１１時頃に出発しようと思っていたが，

　その友人のオヤジさんとのイラク問題に関する熱いバトルに巻き込まれ， 途中退場不能となり，気が付いたら，既に新年を迎えていた．

　嗚呼．今年は新年のカウントダウンができなかった・・・(･_･､)

　このようにさい先のいささか悪いスタートではあったが，その他は予定通り，寺の境内にて，級友３・４名と落ち合い，雑談と近況報告を終え，予定の周回ルートを予定のラップタイムで回って深夜４時頃には再び友人の家に帰り着き，予定通り泊めて頂くはこびとなった．

　友人には既に妻がいて，どうでも良いが私にはいない．いっしょの部屋で寝ることになったのだが，私のいびきで迷惑を掛けてはならないと思い，常備持参のガムテープ で片方の鼻の穴を封鎖し，眠りにつくことにする．

室井警視正：
「レインボーブリッジを封鎖せよ！！」
　　ちなみに，封鎖したのは室井さんではありません．

ローレシアの王子：
「ロンタルギアの洞窟を封鎖せよ！！」
　　ドラゴンクエストIIのラストのボス「シドー」のいる大地へつながる洞窟．ちなみに封鎖されません．

小生：
「薄らぎたねーミミズが出入りし，いびきの原因になる鼻の穴(片方)を封鎖せよ！！」
　　昔の人は寝ている間に，小腸の中の回虫が鼻から顔を覗かせていたのが普通でした．

　というわけで，いびきの音が共鳴しないように，片方の穴を封鎖して寝ることにしました．
　　　こうするといびきを掻かないので皆さんも試してみて下さい．

　そしてぐっすり眠る．

　そのせいもあってか，昨夜　体を温めるために夜店で飲んだ甘酒のせいなのかはわからないが， 朝７時には目が覚め，トイレに行きたくなった．

　眠い目をこすりながら，友人の家で「トイレ」を捜す．

　普通の洋式のトイレに立位の姿勢から用を足す．

チョロ　ちょろ　チョロ　ちょろ～
　チョロ　ちょろ　チョロ　ちょろ～
　　チョロ　ちょろ　チョロ　ちょろ～

小生：ふ～ぅッ
（ ´Д` ）

チョロッ　・・・　ちょろっ　・・・チョロちょろッ．
　　っと最後の残尿を放出する． っとその時！！

　足に冷たいものを感じた．　いやッ．多少　なまあタタかかった．

　その感覚と同時に，いままで「やや眠っていた私の脳」は，突如として活性状態に入り，その冷たいものの原因を探索する．

　ああ．やっぱりそうであった．

　　最後に発射したお小水の射撃出力に誤差が生じて射撃角度(射角)の制御を誤ったまま発射してしまったのである．
　男なら誰でもそうだと思うが，我慢した後のお小水の最終弾は圧力が変化し，
予測が難しい．また，飛翔方向自体があらぬ方向になる場合が多い．（経験則）

　だ円型の標的から外れ，放射能まみれの劣化ウラン弾は私の足や奥の便座カバーなどに弾着した．

ホワッタヘル！
！(ﾟдﾟﾉ）ﾉ

　私の足などはどうでも良いが，濡れてしまった便座カバー（毛糸がモサモサしているタイプ） をさわってみると・・　結構濡れているではないか！

　どうやってこの事態を復旧するか．

　どうやってこの場を逃れるか．

　どうやってこの事実を無きものにするか．

　この時点で脳の回転速度タコメーターは既に１０,０００回転を突破していた．
　　「ああ．元旦なのに初日の出を見なかったなぁ～」　などと，感慨にふけっている暇はない！

そして，我の行動方針の列挙が行われる．

O-1：
　「そもそも私はトイレに立ち入らなかったとシカトを決め込む．」
O-2：
　「便座カバーをお持ち帰りで証拠隠滅」
O-3：
　「ジュースをこぼしたと嘘をついてご家族が起きてきたら報告」
O-4：
　「不審者が入ってきてトイレを貸してくれ！と言っていたという．」
O-5：
　「その場で便座カバーを洗い，乾かして，
　　トイレの掃除をし，何事もなかったかのように振る舞う」

　私は，めんどくさかったので　「O-1のバックれシカト案」を選択し，
そのまま，再び寝床に入って眠り直した．

　それから１時間後くらいに，トイレの方角から悲鳴が聞こえる．

　友人の母親が，トイレに入って便座に腰掛けた途端に ビックリ！！
　おしりに冷たい感触が伝わり，その悪寒から悲鳴を上げたのだ．

　しかも，腰を据えて周りを見渡すと，所々に黄色みがかった液体が飛び散っている．
　スリッパの裏側もべちゃべちゃだ！

　プンプンになって怒る　ご両親．
　そうして，私は，その家を今後出入り禁止となった．

　(回想　妄想　約1.2秒　出入り禁止の前の説教の妄想に1.1秒)

さらに，それぞれの ＯＣ　(Own Courses of action：我の行動方針)について考察してみる．

　「O-2のお持ち帰り証拠隠滅案」は・・
　　人様のものを持ち帰るとは・・　この悪党め！　と言うことで却下

　「O-3の　ジュース　言い訳案」は・・
　　トイレにわざわざ飲み物を持って行ってこぼしたと言っても，「この子は正直に小便をまき散らしましたと言えない哀れな子なんだ．」と友人のご両親に思われるだけと言うことで却下．　しかも，ジュースが燃焼系ではなく， アンモニア系．　こぼしたのがジュースなら飲んでみろYO!!と言うことになる．(･_･､)

　「O-4の　不審者　言い訳案」は・・
　　ご両親に対して，「不審者が入ってきて，追い出そうと思ったんですけど・・」と説明している自分の姿を想像し，尋常な思考回路では理解できないことを理解する．その前に，「お前が不審者だろ！」 という突っ込みに耐えられないので，却下．

　そして，何事も完璧主義な私は，ティッシュペーパーでチョチョッと拭いて終わらせるなどという中途半端な決断はせず， 最も困難なイバラの道　「O-5の完全復旧案」を採択したのであった．

　トイレの隣にはだいたい，風呂場と洗面所がある．

　ゴシゴシ　ゴシゴシッ

　洗剤を少々つけて水洗い．
　ゆすいでから，よーく絞って，洗濯機で脱水．

　その間に，雑巾でトイレを隅から隅まで拭き掃除！

　美しい！！　「使用後は使用前より奇麗にして返納する」という男の美学を完全に満たしている！！

　脱水が終わったら，ドライヤーで１５分間くらい重点的に，　乾燥させる．

　フッフッフ．誰も，私が洗面所で
　便座カバーを乾かしているとは思うまい．( ﾟ∀ﾟ)

　そして，便器にカバーをセットし，試しに座ってい見る．　ドライヤーの余熱がまだ暖かい．
　フォッフォッフォ！　勝ったゾー！
　　（映画プラトーンのワンシーンを再現して喜ぶ．）

　そして，何事もなかったかのように，眠り直し，１０時頃みんなが起き出してから，お雑煮をいただいて帰ることにしました．

　こうして，完全犯罪は遂行されたのです．

　貴方の家でも，他人が宿泊したあとは気を付けて下さい．
　便座カバーが暖かいかも知れませんよ．

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険しい＞(･_･､) 2004/03/17

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東京湾に浮かぶ無人島猿島泳破回顧録　　 2004/03/06

思い立ったが吉日！思い切って計画実行
猿島（さるしま）とは → 横須賀市猿島のHP

チャンスは突然やってきた・・・

　それは季節が秋から冬にかけての振り替え休日の日だった．振り替え休日とはつゆ知らず，職場に行くと人があまり居ない．定刻になっても人が全然居ない．それでも気づかず，昼までシコシコやっていた．そんなさなか，そういえば昨日のラジオで３連休がどうのと行っていたような気がする．手帳を見るとその日の日付が赤く表示されていた．

くぉぅ．Qooが渋い顔の中にうれしさをみせるあの顔
Qoo

　別に休日だろうが平日だろうがやることは変わらん．
　そう強がって，自分が振り替え休日を知らなかったことを隠蔽しようと試みるが，無駄なあがきであった．　正午過ぎの昼下がり，あまりにも陽気な日差しが窓から差し込んでいた．ぽかぽか気持ちよさそうだ．　「せっかくだから，この陽射しが気持ちいいうちにランニングにでも行くかぁ」 と考えていた．
　「待てよ・・・今日は休日．休日しかできないことをしよう．」 そう考え，以前から思い描いてはいたが，なかなか実行できなかったあの「東京湾に浮かぶ無人島”猿島”へ泳いで行く」という
　大和男子の野望を実行に移すこととなった．

思いたったが吉日生活．

途端に「遠征」を決意した私は，作戦のコンセプトを「軽快・冒険」とし，実行を開始した．　準備運動代わりに４０分走って，ダイビングポイントを決定し，そこから装備を調え，ダイヴするということだ．ひょっとして，最後の写真になるやもしれないと思い，急きょ写真を一枚撮影．（でもピンボケ気味で遺影には使えない．しかも，沈没した場合はこの写真は使えない．という悲しい写真．） 01	所持品はこのデジカメFinePix50iとその音楽用イヤホン，ビニール込み袋x3，ひも約3m，現金2000円，あとは，私の体と着ている服（Tシャツ，ジャージズボン，海パン，靴下，靴）である．お金は，必要なかったが，「地獄の沙汰も金次第」と言うことで，もし，私が東京湾に沈殿するような事態のために持参することとした． 02
これが，東京湾に浮かぶ無人島，猿島．南側から撮影したもの．ここからではやく３～４kmある．右の写真とはちがい，島全体が緑に包まれている． 03	ここから猿島に突入することを決意した．ほとんど真西から猿島を攻める形になる．距離は約1.7km．　ここが最短距離となるポイントのようだ． 04
船の往来は比較的少なく，岸辺にはたくさんの人がいて，見せびらかすにはいい感じだ．　冬が始まり出すこの時期，泳いでいるようなたわけは当然，一人もいなかった．バーベキューをする人や，犬と戯れる人を後目に，私はおもむろに服を脱ぎ出す．脱いだ服を，ゴミ袋に入れる．靴，シャツ，デジカメも入れ，防水対策のため，結んだゴミ袋をまたゴミ袋で包み，３重のゴミ袋を作る．それをひもで結び，海水パンツへくくりつける．ジャージのズボンは重いので，岸辺に置いていくことにした．　ゴミ袋と海水パンツが連結され，ズリズリと引きずるその哀れな姿に，周りの人は「こいつ，まさか？」という視線を向けていた． 05

泳いでいる最中は写真が撮れない！

タイムテーブル
13:00頃	決心＆準備
140:0頃	出撃（テイクオフ）
14:40	ダイブポイント到着
14:45	着水，出発
15:32	猿島到着
16:35	猿島出発<
17:20	ダイブポイントへ生還

　海を泳ぐのは久しぶりでしたが，別段，辛くなることもなく４０分くらい楽しく泳ぐことができた．しかし，２０分過ぎくらいから口の中が塩塩で「これぞ海や」などと思えることは感慨一塩であった．　出発の時は結構猿島って近いなぁと思っていたが，大きいものは見た目よりも近くに見えるものだ．（以前，私は東京の品川駅付近から，東京タワーが見えたので，「お！なんか近そうだな．ちょっと行ってみるか！」と思い，歩いて行ってみることとした．そして歩くこと４時間．途中で何度あきらめようかと迷ったが，敗北感からの逃避を続ける羽目となり，とっても遠かったという記憶がある．
　今回もそれはある程度当てはまり，２０分ほど泳いでも，いっこうに島は近くなった気がしなかった．（岸は結構遠くになっていたが）

　泳いでいるときに最も気を付けたのは船であった．　私の存在に気づかずに蹂躙されたらミンチになってしまう．そして，私が文字通り「海の藻屑」と消えていく中でまさか，東京湾を一人で泳いでいた！なんていうことは知るよしもない残された妻子は，拉致被害者の会に入会してしまうかも知れない．　というわけで，以下の泳ぎ方に最新の注意を払った．

　泳ぐ　→　船探す　→　泳ぐ　→　パンツに結んであるひもの先に袋があるか確認　→　泳ぐ　→　進路目標確認　→　泳ぐ　→　サメが近くにいないか確認　→　そして，静かに泳ぐ　→　曳航しているひもが足に引っかかって指が痛い　→　絡まらないように泳ぐ　→　釣りをしているオジサンの釣り針で私の曳航袋に穴があかないか確認　→　泳ぐ．　→　繰り返し・・・・　こんな感じでした．

　泳ぎ切る自信はあったので，何も不安にはならなかったのだが，下を見ると真っ黒い海水が広がっており，海底は当然見えなかった．ふと，西部警察を思いだし，「いったい何人のしくじってしまった方々が『魚の餌』になってしまわれたことか．いったい何人の『足だけコンクリートで固められてブクブク沈んでいった方々』や『ドラム缶詰めにされた薬中』が，この東京湾の海底に鎮座しておられるのだろうか？」を考えた．「なんか，手だけ見えたらやだなぁ」なんて思いながら，平泳ぎで両手をあわせる度に少し祈りを捧げながら泳いでいった．

東京湾に浮かぶ唯一の無人島「猿島」

ついに！たどり着いたぞ！島に着く200m前くらいから海底が見えていた．それは遠浅気味でしかも，真っ白できれいな砂が手つかずのままの様だった．　3mくらいの水深で海底が良く見え，潜って触ってみるとさらさらと透き通った自然を感じることができ，ちょっと感動． 09	無人島と聞いていたが，かなりの人がいた．猿島は観光地になっていて横須賀三笠公園からのフェリーでカップルなどが来ているのだった．島全体には１００人くらい　いたのであろうか．バーベキューセットの貸し出し施設や，観光売店もあった． 10
三笠公園からの往復フェリー．帰りはフェリーで帰ろうかな．なんて思っていら，従業員の呆れた態度に憤慨！！　続く↓	猿島頂上付近にある偵察台？の上から北を見ると，木と木のはざまに，横浜ランドマークタワーが．（写真中央にほんの微かに映っている） 12
↑の続き：　フェリーには往復料金しかないらしく．帰りだけ乗っていくということはできない．「泳いで来た人は泳いで帰ってください．」とのことでした．しかし，このフェリーにはムカムカしました．私は値段を聞いているだけで，「そこを何とか乗せてください！」と頼んでいるわけでもないのに，やたらと横柄な態度で　私のことを違法侵入者呼ばわりです．他のお客さんが乗る時も，やたらとせかしたててなんか妙に威張っています．　「ライバル会社がいないとこんなに横柄になってしまうのか」と思いました．（この島に17:00以降まで滞在していると米軍の居残り点検隊に発見され，送検されます．この島は昼はレジャーランド＆憩いの場ですが夜は安全保障上の問題でゲリラなどの拠点となるため出入りは禁止されています．フェリーの最終便は夏は17:00 冬は16:15です．） 11
これが猿島の地図．周囲は約1.6km．旧軍の施設がそのまま残る要塞島である．東京湾には昔，10の島があったらしいが，埋め立てなどにより，現在，東京湾に浮かぶ島は猿島だけであるようだ． 13	島に浜辺は私が上陸した西側だけで残りはこのような岩場，断崖絶壁である．少しもぐったりして猿島周辺海域の水中の生態系を観測してみたかったが，帰りの燃料（体力）を気にして，徒歩での散策のみとした． 14
ここは旧軍が整備した砲台後で，この島には５つの砲台後がある．この島は，ペリー来日以来軍事的に重要な島で，幕府はアメリカの再来日に備えてフランスから買い入れた砲をこの島に据えて迎え撃つ準備をしたのが始まりである．太平洋戦争中は東京湾を直接防護する島として，今は，横須賀米軍基地を直接狙える重要地点として様々な価値を持った島である． 15	島の最東側にあるお堂．波で削り取られたような？人間が掘ったような？砲撃をしのぐための空間があった．その中に偶像がおいてあり，祭られているようだった．地震があったら崩れてしまいそうなその空間はしっとりとひんやりと，時代がタイムスリップしたような雰囲気で，東京から目と鼻の先に戦時中のような異次元空間を感じることができた． 16
いよいよ帰る時が来た．陽射しはだんだん弱くなり，代わりに風邪が体温を奪う．　まだ，出発した時には明るく暖かかったが，帰路の４分の３ほど来たところで夕焼けになり，雰囲気的に悲しくなってきた．そして，視界がだんだん狭くなり，船からの漂流物（私）の発見も困難になっていたことから，轢（ひ）かれたら大変だと思い，四周警戒を慎重に行った．　スクリューに巻き込まれたら，一昔前の流行の最先端であった肉骨粉（ニクコップン）になってしまう． 17	これが泳いでいるときに本土を見た風景だ．昼は島と言う目標ははっきりしていたので，進路維持は楽であったが，帰るときは明確な目標がないために浮上してしばらく目を凝らして見なければ一定の方向へ進むことができずに進路を誤る．そして，ついに日が沈んだ．したらとたんに，さぶい！！　海面から30cmくらいは何とか泳げるがその下ははっきり言って冷たい．季節は秋から冬にかけてであった．　そうこうするうちに，私の旅にも終わりが近づいてきた． 18
とりあえず，猿島をバックに，曳航してきた荷物袋を持って，記念撮影．公園のベンチに座っていた夫婦に，「寒くないですか？」と心配された．　いやー有意義な休日だった．できれば，友達と行きたかったものだが，以前誘ったら，泳いでは行かないといわれていたので今回は単独行動となった．　一人だと，不意の事故に対処しにくいし思い出を共有できないので少し寂しいが，まあ，こんな馬鹿なことにつきあう奇特な奴も滅多にいないと言うことで．　島に着いたとき，めちゃくちゃ腹が減って何か食べようと思い，用意したお金を探した．しかし，「ねえ！」靴の中，ゴミ袋の中，ゴミ袋を開封した周辺など，あらゆる所を探したが見つからなかった．くぅ～．腹ぺこのまま，島を探検し，帰らなければならず，燃料的に心配であったが，気合いでカバーし乗り切った．本土に帰り着いて，残置しておいたジャージズボンのポケットの中を見てみると・・・・やっぱり入っていた．いとかなし．でも，誰かにジャージごとぱくられていなくてよかったなぁ． 19

日が暮れてさぶかった

　こうして，私のスタンド・バイ・ミーも幕を閉じた．ご飯を食べていなかったということもあるが，作戦前夜の体重と，作戦完了後の体重をくらべると2.5kgも軽くなっていた．泳ぐということは見かけ以上に体力を使うというのは確かであった．この冒険の反省点と言えば，日の暮れる前までにミッションをコンプリートした方がよいということと，水中めがねを掛けていけ！ということでした．目は痛いし，周りは見えないし，水中も見えないし，っというわけでした．
　では，最後に，「よい子はこんなことはまねしないように．」泳いでいる最中に足つったら大変だよ．くれぐれも『東京湾の魚の餌』にならないようにね．

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　沢山の方々にテクストを読んで頂き，皆様！ありがとうございます．

　いつの日か，待塊の建さんと　巌流島でテクストバトルの一騎打ちができるように　これからも成長していく予定なので，ご支援・宣伝等よろしくお願い致します．　　完全に逃げ腰・・・
　さて，以下が今回の話．

戦都バレンタイン 2004/03/03

雛祭り．03月03日は，ひな祭りであると同時に私の愛読する「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の両さんの誕生日でもある．

　

だが・・　そんなことはどうでも良い．

　重要なことは 「あの忌まわしき日からようやく半月経ち，世間がその悪しき風習のほとぼりから冷めてきた．」と言うことである．

　あの02月14日ことセントバレンタインデー

　　クリスマスと同様に，我々少数民族(独り者)がGHQの支配を受け入れ，街を闊歩することも許されず，路地裏ですすり泣き，静かに時の経過を待つ日．　チョコレートメーカーによる戦略に１億に及ぶ大和の民が踊らされるその日・・・　ここ東京は戦いの都　　「戦都」となるのである．

　その日，真っ向から戦いを挑みにいった哀れな男のエピソードが在るので，今日は皆さんにそれをお伝えしたい・・・・

　時は02月14日，バテレンの国からの風習を受け入れることのできないかわいそうな少年がいた．

　都はどっちを向いても，チョコレートの宣伝ばかり，

　デパートの垂れ幕には「気持ち」だの・「恋」だの・「愛」だの・

　まったく，どいつもこいつも，桃井かおりのあのテレビコマーシャルを見習えってんだ！！プソプソ！！

「誰かに買っていただかなくても，
　もうすっかり大人なので，自分で・・・
　私の私による私のためのカメリアダイアモンド．」
　　キャッチコピー『私にも愛をあげる』 参照URL

　少年はその日のメニューをこなし，帰路につく．

少年：
「はー．今年のバレンタインも，何もなかったなー」

　１日を振り返りため息をつく．夕食を購入するため帰り際にコンビニによる．

　おにぎりと，お茶に・・　適当に２・３個持ってレジに行く．

　ただコンビニで買い物をするという　なんの感動もないシチュエイションのはずだった・・・

　しかし，

　♪キュピーン！！

　背筋に電撃を打ち込まれたかのごとく，直感を感じた．

　なんてことはない．コンビニでレジを打つ店員のお姉さんが

　可愛い！！ではないか！！

　たかが，それだけのことであったが，冷え切った私の心には稲妻のごとく電撃が走ったのであった．

　店員のお姉さんは１０代後半から２１歳といった感じだろうか・・　芸能人で言うと，何となく奥菜恵．　しかし，そこまで可愛い！というわけでもない．だが，私の心は反応していた．

　これが，道化師バレンタインの魔力なのか？
　　　（「これ」とは，ただ単に，可愛いコンビニ店員に会えたということ）

　これが，神様(ジーザス)が与えてくだすった私へのご褒美か？
　　　（「これ」とは，なんの変化もなく終わろうとしていた１日の最後に出会ったエピソードのこと）

　アリガタヤありがたや．

　と．ただ，可愛い子に出会っただけでこの有様・・・

　本当はお前も勝ち組に混ざりたかっただけなんだろ？

　桃井かおりのCMなんかに同調してないんだろ？

　ホントは，お前もチョコをもらいたいんだろ？

　ここで，少年の曇り無き心に，一点の淀みが生じた．

少年：
「このお姉さんから，チョコがもらえたらどんなに幸せだろう・・」

そう思った．

お姉さん：
「お会計は４３２円になります．おにぎりは温めますか？」

　そこに颯爽（さっそう）と１万円札を出し，

少年：
「釣りは要らないよ．　バレンタインの日にコンビニで働いておられる美しいお姉さんへの小市民からの気持ちさッ　あばよッ！」

　そのまま店を立ち去ろうとすると・・・

お姉さん：
「待ってください！　実は私もあなたが入店してきた時から気になってたの！　お願い名前を教えてッ！」

　（妄想 0.5秒）

　あまりの都合の良さに呆れる．

お姉さん：
「お会計は４３２円になります．おにぎりは温めますか？」

少年：
「おにぎりの代わりに，僕のハートを・・以下略

　辻斬りの効果音と共に妄想中断 0.03秒

　そこで，ついに，あることを思いついた．

　この美女から，チョコレートをもらうアイディアを！

少年：
「すいません．これも追加でお願いします．」

　そう言ってレジに差し出したのは，売れ残りのチロルチョコ（１０円）である．

　嗚呼！なんてかわいそうな少年なんだ！
そこまで・・・
まさかそこまで悲しい行動を取る必要があるのであろうか？！

お姉さん：
「お会計は４４２円になります．」

　１０円のチロルチョコをビニールの買い物袋に入れようとするお姉さん．

しかし！
　そこに少年の「待った」が入る．

少年：
「ちょっとマッタァ～～ッ！」

　おおっと．「ちょっとマッタコール」です．

少年：
「そのチョコだけは袋に入れないでください．」

　不可解な顔をするコンビニ店員のお姉さん．

　間髪を入れずに，その少年は・・・
　イヤ　もはや少年ではない．
　その時，彼は既に少年の顔つきではなく
　男の顔つきになっていた！！

少年：「できれば・・
　　　　　・
　　　　　・
　　　　　・
　　　　　手渡しで・・」

　路地裏で涙をすすっていた男も，やる時はやるものである．君の町にもファイターはいるかも知れない．

　来年こそは・・・　そう誓って今宵もまたマクドナルドのマックフライポテトを食し，額をテカテカさせる今日この頃．　少年はいつしか「達人」となる・・・

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自動改札 2004/02/22

東京に出向くのには，電車が安い！

　最近，バッテリーの充電によって元気を取り戻した相棒のYAMAHA Virago 250君は調子がよさげだが，高速道路を利用して，さらにガソリン代を考えると，やはり，電車という選択肢が登台してくる．

　さらに，移動の最中に，相棒にまたがっていたら，クラッチをコキコキ動かす ことくらいしかできないが，電車であれば，最新の世間の情勢をつり革広告から読み取ったり，新渡戸稲造の「武士道」 を読んだり，時間を有効に活用することができる．

　この日は手持ちのお金が少なく，数十円であった．　嗚呼．昨晩コンビニで買った夕食で使い果たしていたな・・　目的の駅に着いたら，郵便局を探してお金をおろさないと・・・そのようなことを考えていた．しかし，急いでいたので手持ちのパスネットカードを用いて地元の駅に入った．

　そして目的の駅，「有楽町」に辿り着いた．

　この日は，丸ビルにおいて，とある企業の展示イベントが開催されていたので，その企業に 雇われた傭兵の戦闘力を確かめるのが目的であった．（目の保養という噂もある．）

　１日限りの展示イベントにおいては企業も奮発して，レベルの高い傭兵を雇い，うろつく客を展示会場に引き込もうとするものだ．

　今日はどんなレースクイーン（ようへい）と出会うことができるのか？！
（ﾟ￢ﾟ）

　はやる気持ちを抑えきれずに，駆け足でホームから階段を上り，地下鉄の改札から脱出するためにパスネットカードを準備．そして，自動改札に挿入した．

ピンポーン．

！？

　自動改札のドアは閉ざされ，私は改札から脱出できない．

　何かの間違いでは？と思い，もう一回自動改札にパスネットカードを通す．

ピンポーン．

ヽ(`Д´)ノ

　無情にも自動改札は電子音で応答する．

　後ろに並んでいたお客さんも「チッ　このガキ．しくじってるんじゃねえ！邪魔だ！！」 という顔で睨み付けて，他の自動改札の方へ方向転換し，流れていく．

「ヤベエ！　パスネットの残金が足りなかったんだ！（｣ﾟДﾟ）｣ガビ～ン！」

「しかも，今の手持ちのお金では，余裕で足りない！」

「どうやって，ここから脱出するか？！」

　とパニクリを効かせていると・・・

　駅員さんが，自動改札にハマッている哀れな客（わたくし）を発見し，ノッシノッシと歩いて来るではありませんか！！

駅員さん：
「どうしたんですか？お客さん．　ああ．料金が足りませんね．あと500円です．」

駅員さん：
「ハァ？　お金がない？　無銭乗車ですか・・・」

駅員さん：
「最近多いんですよねぇ～．　取り合えず駅長室に監禁して，警察に来てもらいますか・・」

　ひえぇぇ～～～～！！　と脳内シミュレーション　（０．２秒）

　何とかして，この状況を緩和する策を練らなくては・・・

　脳がフル回転する．そしていくつかの模範解答が答案用紙に記述された．

O-1：
自動改札を飛び越えて，ジョイナーの霊を呼び寄せながら猛ダッシュ

O-2：
駅構内ホームに引き下がり，周りの人から物乞いをして，500円くらい貯める．

O-3：
駅員さんと交渉し，手持ちの図書カードを現金に換えてもらう．

O-4：
自分の身分証を駅員に預けて，「お金を下ろしてからすぐ戻って参ります．」と言う．

どいつもこいつも，
全然，模範解答になってねぇ！！！！

　しかし，駅員さんはどんどん近づいてきてもう，目と鼻の先だ！　声を掛けられる！

　パニクってしまった私は・・・・

　ジョイナーの霊を体内に宿らせて，猛ダッシュ！！

　駅員は笛を吹いて脱獄者の存在を周囲に知らしめると同時に，駆け足で追ってくる．

　その笛に反応した他の駅員が集まってくる．

　懸命に逃げるが，その内の一人にコートを捕まれひっくり返る．

　もんどりを打って転倒，それでも暴れる犯人．

　上着のポケットから，周囲にまき散らされるモーニング娘．の生写真十数枚．

　翌日の朝刊に
「地下鉄で無銭乗車．犯人は逃走したが，駅員に取り押さえられ，
　『図書券がぁ』
　『ジョイナーの霊がぁ』
　『加護チャンがぁ』
と訳のわからないことを連呼していた．現在，丸の内署で取調中．」

　ひえぇぇ～～～～！！　と脳内シミュレーション　（０．５秒そのうち，『加護チャンがぁ』に0.45秒）

　妄想を繰り広げている間に，駅員さんは自動改札の中で固まっている私の前に来て，「どうしました？」と問いかけた．

ヤバイ！！

現実的な我が行動方針である
O-4：
自分の身分証を駅員に預けて，「お金を下ろしてからすぐ戻って参ります．」と言う．

これしかない！と思い，そう言おうとした瞬間．

駅員さん：
「お客さん．これ，パスネットカードじゃないですよ．」

駅員さん：
「ん？　牛角メンバーズカードって書いてありますけど・・・」

ガッデム！

　いつもパスネットが入っていたところに「焼肉店牛角のポイントカードが入っていたのだ！

　はやる気持ちで間違って牛角カードを自動改札に挿入していたのだ！

　パスネットカードには十分な残高が有り，それを入れたらあっさり通過することができた．

　そんなエピソードを提供してくれる「牛角」よ．ありがとう．また今度行くよ・・・・(･_･､)

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オタク 2004/02/10

帰りがけに点在するコンビニエンスストア．　都会の生活にはすっかり欠かせないものになりました．

　コンビニのデフォルト利用方法は人それぞれですが，ここに典型例を示します．

１．一通り雑誌の表紙を見て，昨今の世間の話題を掌握する．

２．お気に入りの雑誌のお気に入りのコンテンツをむさぼる． （コンテンツの内容によってはよだれを垂れ流しながら，時を忘れ，店員さんのマンツーマンディフェンスを受けはめとなり，購入するはこびとなる場合もある．）

３．帰る．

っというのは失礼なので，

３．夜食や明朝のご飯を購入する．

４．その際，コンビニの新作ラインナップから昨今の世間の情勢を読み取る．

５．特に，マイクロアーマーシリーズの新作が並んでいないかチェックする．

６．夜間にヤンキーが溜まっている場合は，バイクで帰れないため，ひたすら石になって読みたくない本を読み続ける．

７．ようやく帰れるようになったら，読んだ本の指紋を拭き取る．

８．万引き少年がいないかどうかを点検しながら帰る．

　今日は，このデフォルト利用方法の典型例に従って立ち読みしていた男のお話です．

　大音量でイヤホンから「にーっぽんの未来はウォウォウウォウォウせっかいがうらやむイェイイェイイェイイェイ」 と鳴らしながら，「モーニング娘．大運動会」という名前の雑誌を立ち読みしている男がいました．

　その男は，鼻歌も歌いながらご機嫌でページをめくっています．

　バイクから降りてきたばかりのようで，ぼさぼさに乱れた髪型も気にせずにその大運動会に没頭していました．まさにオ・タ・クの典型です！しかも，その男，スーツを着ていました．全く，オワッテます．その男．

　しかし，そんなあわれな男でも，周囲の「何だこのオヤジ，大音量でモー娘．音漏れさせながら，「大運動会」を立ち読みして，あげくの果てにはニヤニヤしやがって・・・」

「ヤンキー　ゴーホーム！！」

「オームは　森に帰れ！！！」

「オタクは　穴に帰れ！！！！」

「ドキュソんは　厠に帰れ！！！！！」

　周囲のお客さんは口々にそのように叫んでいました．（心の中で・・）

「音漏れうるせーヨ．誰だよ．お前？！」

という視線にその男はようやく気づき，ふと我に返ったようです．

「誰だよ．お前？！」って・・・

それって・・
私じゃん！！（そんなことは，最初ッからわかっていたことだろ？）

　こんなに恥ずかしい愚行をしていたのは，私であった・・ということに気づいて，そそくさと音量を縮小し，大運動会を棚にしまい，髪をセットし直して，ご迷惑をおかけしたお店に，申し訳程度の買い物をして，バイクに乗り帰宅しました．

　だって，お店にはいる時にその雑誌が真っ先に目に飛び込んできて，そのことしか考えられなくなっちゃったんだもん．(･_･､)

寒い冬の出来事でした・・・

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