天上天下唯我ドキュソん 殿堂入りおすすめネタ



京に出向くのには,電車が安い!

 最近,バッテリーの充電によって元気を取り戻した相棒のYAMAHA Virago 250君は調子がよさげだが, 高速道路を利用して,さらにガソリン代を考えると,やはり,電車という選択肢が登台してくる.

 さらに,移動の最中に,相棒にまたがっていたら,クラッチをコキコキ動かす ことくらいしかできないが,電車であれば,最新の世間の情勢をつり革広告から読み取ったり,新渡戸稲造の「武士道」 を読んだり,時間を有効に活用することができる.

 この日は手持ちのお金が少なく,数十円であった. 嗚呼.昨晩 コンビニで買った夕食で使い果たしていたな・・ 目的の駅に着いたら,郵便局を探してお金をおろさないと・・・そのようなことを 考えていた.しかし,急いでいたので手持ちのパスネットカードを用いて地元の駅に入った.



 そして目的の駅,「有楽町」に辿り着いた.

 この日は,丸ビルにおいて,とある企業の展示イベントが開催されていたので,その企業に 雇われた傭兵の戦闘力を確かめるのが目的であった.(目の保養という噂もある.)

 1日限りの展示イベントにおいては企業も奮発して,レベルの高い傭兵を雇い,うろつく客を展示会場に引き込もうとするものだ.

 今日はどんなレースクイーン(ようへい)と出会うことができるのか?!
(゚¬゚ )




 はやる気持ちを抑えきれずに,駆け足でホームから階段を上り,地下鉄の改札から脱出するためにパスネットカードを準備. そして,自動改札に挿入した.







ピンポーン.

!?


 自動改札のドアは閉ざされ,私は改札から脱出できない.

 何かの間違いでは?と思い,もう一回自動改札にパスネットカードを通す.







ピンポーン.

ヽ(`Д´)ノ


 無情にも自動改札は電子音で応答する.

 後ろに並んでいたお客さんも「チッ このガキ.しくじってるんじゃねえ!邪魔だ!!」 という顔で睨み付けて,他の自動改札の方へ方向転換し,流れていく.

「ヤベエ! パスネットの残金が足りなかったんだ! (」゚Д゚)」ガビ〜ン!」

「しかも,今の手持ちのお金では,余裕で足りない!」

「どうやって,ここから脱出するか?!」

 とパニクリを効かせていると・・・



 駅員さんが,自動改札にハマッている哀れな客(わたくし)を発見し, ノッシノッシと歩いて来るではありませんか!!





駅員さん:
「どうしたんですか?お客さん. ああ.料金が足りませんね.あと500円です.」

駅員さん:
「ハァ? お金がない? 無銭乗車ですか・・・」

駅員さん:
「最近多いんですよねぇ〜. 取り合えず駅長室に監禁して,警察に来てもらいますか・・」




 ひえぇぇ〜〜〜〜!! と脳内シミュレーション (0.2秒)



 何とかして,この状況を緩和する策を練らなくては・・・

 脳がフル回転する.そしていくつかの模範解答が答案用紙に記述された.




O-1:
自動改札を飛び越えて,ジョイナーの霊を呼び寄せながら猛ダッシュ

O-2:
駅構内ホームに引き下がり,周りの人から物乞いをして,500円くらい貯める.

O-3:
駅員さんと交渉し,手持ちの図書カードを現金に換えてもらう.

O-4:
自分の身分証を駅員に預けて,「お金を下ろしてからすぐ戻って参ります.」と言う.







どいつもこいつも,
全然,模範解答になってねぇ!!!!




 しかし,駅員さんはどんどん近づいてきてもう,目と鼻の先だ! 声を掛けられる!


 パニクってしまった私は・・・・



 ジョイナーの霊を体内に宿らせて,猛ダッシュ!!

 駅員は笛を吹いて脱獄者の存在を周囲に知らしめると同時に,駆け足で追ってくる.

 その笛に反応した他の駅員が集まってくる.

 懸命に逃げるが,その内の一人にコートを捕まれひっくり返る

 もんどりを打って転倒,それでも暴れる犯人.



 上着のポケットから,周囲にまき散らされるモーニング娘.の生写真 十数枚.


 翌日の朝刊に
「地下鉄で無銭乗車.犯人は逃走したが,駅員に取り押さえられ,
 『図書券がぁ』
 『ジョイナーの霊がぁ』
 『加護チャンがぁ』
と 訳のわからないことを連呼していた.現在,丸の内署で取調中.」





 ひえぇぇ〜〜〜〜!! と脳内シミュレーション (0.5秒 そのうち,『加護チャンがぁ』に0.45秒)



 妄想を繰り広げている間に,駅員さんは自動改札の中で固まっている私の前に来て,「どうしました?」と 問いかけた.

ヤバイ!!

現実的な我が行動方針である
O-4:
自分の身分証を駅員に預けて,「お金を下ろしてからすぐ戻って参ります.」と言う.







これしかない!と思い,そう言おうとした瞬間.













駅員さん:
「お客さん.これ,パスネットカードじゃないですよ.」





駅員さん:
「ん? 牛角メンバーズカードって書いてありますけど・・・」




ガッデム!


 いつもパスネットが入っていたところに「焼肉店 牛角のポイントカードが入っていたのだ!

 はやる気持ちで間違って牛角カードを自動改札に挿入していたのだ!

 パスネットカードには十分な残高が有り,それを入れたらあっさり通過することができた.

 そんなエピソードを提供してくれる「牛角」よ.ありがとう.また今度行くよ・・・・(・_・、)














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