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¥shop(遅れたクリスマスプレゼント) 2001/12/25
まだかつて、このような罠に掛かったことはない。

それは小雨の日だった。
私は¥shop○ケフジに行くところだった。

決して年末、お金に困ったから行くのではない。

Synchronized Loveというあの○ケフジの音楽と
あの踊りをどうしても
マスターしたくなっただけなのだ!!

そう。あの「レッツゴー。ウォンチューテイクマイヘーン。」というあの曲である。

「確かこのあたりに¥shopがあったは・ず・だ・が・」

小雨の中、愛車を走らせ青い看板を探す。

メインの道路沿いにそのどでかい看板は立っていた。

車を端に寄せ、ドアを閉める。

ヴァムッ。(こんなに高級な音はしない。せいぜい バンッ)

しかし、この時、いい音がしてドアが閉まった。

目的を達成するために、¥shop○ケフジに突入。

消費者金融初体験。

中は一体どうなっているんだろう?ワクワク。

中に入ってがっかり。いとかなし。
看板のでかさとは対照的に中は6畳くらいで、
無人マシーンが合計2台置いてあるだけ、

○ケフジガールも、お馴染みのテレビCMも流れてないじゃないか!

軽くシステムを観察してから、舌打ちをし、店を後にする。

「もっと大きな¥shopに行かないと例のCMは流れていないに違いない。」
と自分に言い聞かせ、小雨の中、渋々車に戻る。

鍵を開けようとした時・・・・・・・







ヤバイ。ややややっちまったぁあああぁあぁあぁ〜〜
鍵を車内に閉じこめたまま、鍵を掛けていたのだ!!

まさか、こんな愚かなことを自分でやってしまうとはあっ

おっ落ち着け。取り乱しても始まらない。

冷静に解決するのだ。ワトソン君!!!

深呼吸をし、状況の特質を分析し、

我が行動方針を洗い出す。

O−1:スペアキーで開ける。
O−2:鍵屋を呼んで開けてもらう。
O−3:車体の下を何枚かはずして中に入る。
O−4:窓の一部をかち割り、ドアを開ける。
O−5:車を放置

各行動方針の分析を行い、最良の行動方針を選び出す。

まず、今は午後6時、スペアキーのあると思われる我が家まで、
往復約15km。小雨。所持品:現金1万円、携帯電話、身分証。

この状態でどうすべきか。

(状況判断約1分)

 家に帰ってもスペアキーがあるという自信がなかったことと、タクシー代往復4000円を考えて、O−1を断念した。 O−2を実行に移し、114から地元の鍵開け業者の連絡先を手に入れ、電話した。






「本日の営業時間は過ぎました。またのオデンワを・ブチッ」
この日は日曜であった。O−2を断念し、O−3へ、

 車体の下へ回り込み、車の下の板を何とかはずして、
中に入れないかどうか調べてみた。








当然工具も無しに開けられるような代物ではなかった。(と言うか工具があっても無理) (そんなことは調べなくてもわかるだろ。)



 とうとう、近くに落ちている大きめの石を探し始め、ガラスが飛び散らないように布を用意した。
「なーに。窓の一部に穴が開いていても、高速道路を走るときに少し寒いだけさッ」
と自分に言い聞かせた。しかし、割れた窓のところをガムテープでカバーしている愛車の姿を想像し、それにずっと乗ることを 考えたら、さすがに躊躇してしまった。







やはり、スペアキーを探すしかない。(最初から探せよ) タクシーに飛び乗り、一路我が家を目指す。
「スペアキーがあるとしたら部屋の中のあそこにあるあの箱の中だな。」
と家の中での行為をタクシーの中でシミュレーションした。 運転手さんにすぐ戻って来るので5分間くらい家の前で待っていていただくように頼んだ。

階段を一気に上り、5階へ。

家に入ろうとして・・・







鍵がねえ!家の鍵は車の鍵と一緒に付いていたんだった!ヒデブッ!家には入れねえ。


こうして、タクシーの運転手さんを5分間すら待たすことなく、再びタクシーに乗り込み、むなしいタクシー4000円の旅を終えた。(泣)



とうとう窓をかち割るときが来たか・・・・

 決心を決めて石を捜そうとすると、私の車の後方にもう1台車が停まっていて、 その中から厳しい眼光で我が愛車を睨んでいるまるで刑事のような 男を発見した。

 このお方は何をそんなに睨んでいらっしゃるんだ?
いきなり窓をかち割ると他人から見てまるで私が車荒らしのように見えるので、一応近くのその人に断っておくことにした。

「すいません。鍵を中に閉じこめてしまって開けられないので窓を割りますが、私の車なので警察とかに通報しないでください。」

そしたらそのお方は、

「おっ そうなのか。じゃあ開けてやろう。」

なにが、おっ そうなのかはわからないが、そのようにおっしゃり、

 おもむろにトランクから、窓の隙間から鍵を開けるプロ御用達の専用ツールを取り出し、 助手席の窓からそのツールを2・3回通し、ガシガシとやるとロックがあっさり解かれた。 あっありがとうございます。本当にありがとうございます。

本当に感謝しましたが、一つ疑問が・・・
なんでそんな専用ツールを持っているんですか?
と思い、質問してみたのですが、無視されました。

 お礼をしようと思ったのですが、いらないと仰っており、
なんかアブナイ雰囲気が漂う人なので、いそいでその場を立ち去りました。

 あのお方がいったい何者だったのかはわかりませんが、とんだ¥shop○ケフジ潜入レポートでした。




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