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左の頬をぶたれたら・・右の頬を・・ 1・2
2004/07/17
先
月くらいです.大手デパートSA○Yにバイクを停めて,ヘルメットを脱ぎ,映画(レイトショー)を見に行きました.
映画はいいですね.たった2時間ですが,自分が普通に生きていたら体験できないような様々な経験をストーリーの上で 疑似体験することが出来る.「自分だったらこうする」と思ったり,「普段と違った立場から世間を見て物事の考え方を 改める」ということが出来る.
そして,その日も少しだけ成長したような気になって,うれしくなりながら,
やや スキップ気味に
駐輪場へ向かい,バイクのエンジンを掛けてまたがり帰路につく.
何かが違うような気がしていたが・・・
意外と「大きな」違和感にも 案外,気付かないものである.
ヘルメットがねえゾ!!
(フルフェイスのヘルメットでドンキーホーテにて購入した最安値商品)
20mくらい走ったところで気付き,
道路交通法違反
にならないように 慌てて駐輪場へ戻る.
どっかに ヘルメット置き忘れてきたのかなぁ?
と思って周囲を捜すが・・・
ヘルメットは見あたらない・・・
ガッデム!
ようやく,盗まれたということに気付き,
(オイオイ.最初っから気付よ)
オロオロしながら,「やっぱり,その辺に置き忘れてないのかなぁ?」とまた捜してみたりする.
そして,
心の慰めモード
が始まった.
小生:
「あーあ.ヘルメットにちゃんと鍵を掛けておけば良かったぁ (´д`;)」
天使:
「なーに.大した問題じゃないよ.また買えばいいさ.」
小生:
「でも,買うって言っても1万5000円とか,安くても5000円はするよぉ.(´д`;)」
天使:
「ヘルメットを無くして困っていた人が,あなたのヘルメットを借りていっただけだよ.( ´∀` ) 人助けだと思えばいいじゃないか.」
小生:
「人助けなのかなぁ〜〜.(´д`;)」
天使:
「それにあのヘルメット,以前走行中に道路に落として傷だらけになってたじゃないか. その傷の所を目立たないように黒のマジックで塗りつぶしてたろ?」
小生:
「確かに.新しいのが欲しいなぁとも思ってた.」
天使:
「じゃあ.ちょうど良かったじゃないか.ヘルメットを持っていった人も幸せだし,君も幸せだろ? 君がヘルメットに鍵を掛けなかったのは正解だったんだよ ヽ(´▽`)ノ」
小生:
「なるほど〜.
なんかそんな気がしてきたゾォ・・
( ゜∀゜)」
悪魔:
「
ケケケ.ノー天気な奴らだぜ.
オメーが
あまちゃん
だから盗まれたんだよ!」
小生:
「あうっ・・あうあう・・ そんなこと言うなよぉ」
悪魔:
「いいか? 気合いが足りねーんだよ.気合いがぁ.
たまに鍵なんて掛けてやるからヘルメットの野郎が甘ったれて, その辺の盗人に気安く盗まれちまうんだ!
だから,お前
(ヘルメット)
には絶対鍵を掛けてやらねーから 盗まれないようにいつも気合い入れておけ!ってヘルメットに渇
(教育)
を入れておかねーといけないんだよ! わったか?」
小生:
「はっ・・ハイ! 先生! わかりました! 以後そのようにいたします!!」
というわけで,とりあえず,新しいヘルメットを購入するために,夜中の2時まで営業しているドンキーホーテに
最安値のヘルメット
(盗まれた物と同じ物)
を買いに行った.
やっぱり,新品っていいよなぁ.いい香りがする! すべすべして気持ちいい!! 光沢が違う!!
よーし! お前の名前は今日から
紀香
だ! 明日から一緒に走ろうな!!
そのようにニューヘルメットと会話し,私と彼女はこれから長い旅路を共に歩んでいくことになったのです.
つづく・・
そ
れから数日後. 大手デパートS○TYにバイクを停めて,ヘルメットを脱ぎ,映画(レイトショー)を見に行きました.
映画はいいですね.たった2時間ですが,自分が普通に生きていたら体験できないような様々な経験をストーリーの上で 疑似体験することが出来る.「自分だったらこうする」と思ったり,「普段と違った立場から世間を見て物事の考え方を 改める」ということが出来る.
そして,その日も少しだけ成長したような気になって,うれしくなりながら,
やや スキップ気味に
駐輪場へ向かい,バイクのエンジンを掛けてまたがり帰路につく.
っと,思ったのもつかの間,
ガッデム!
( ̄▽ ̄#)
またしても,ヘルメットがなくなっているではないか!
しかも,今回は買ったばっかり!!!
凸(`、´メ)
小生:
「紀香〜〜! どうして僕を置いて行ってしまったんだぁ〜!」
(紀香とはヘルメットに付けた名前.)
私は日頃から彼女
(ヘルメット)
が 気を抜いて,不埒な輩
(ふらちなやから)
に盗まれてしまうことのないように,しっかりと教育しておいのだった.
小生:
「いいかい? 紀香.よおく聞くんだよ.( ゜Д゜)
自分の身は自分で護らなくてはならないんだ.
君に甘えた気持ちが生まれないように,
これから 私がバイクを離れる時は
絶対に君を鍵で拘束するようなことはしない.
だから,知らない変なおじさんとかにホイホイ付いていったりしたらダメだよ.」
(そんなことをヘルメットに言い聞かせているお前の方が,よっぽど『変なおじさん』だよ!!)
なのにまた,SA○Yで盗まれた.
新品を買ってから1週間も経ってないのに!! ッデム!!
SA○Yの近所のお子様がお茶目をしているのではないかと思い,
周辺の垣根や草むら
に投げ込まれてはいまいか?と 薄暗い光の中で探索をするもむなしく,気が付けば,時計は深夜0時を回っていた.
小生:
「紀香さ〜ん.僕をおいてどこに行かれたのですか〜!」
天使:
「ナーニ.大シタ問題ジャナイアルヨ.マタ買エバイイアルヨ.」
小生:
「しょぼーん.( ´A`) 」
天使:
「ヘルメットヲ,無クシテ困ッテイタ人ガ,ヘルメットヲ借リテイッタダケダアルヨ. 人助ケダト思エバイイアルヨ.」
小生:
「それさー.本気で言ってるの? しかも・・,なんか,片言なんだけど・・」
天使:
「ヘルメット,持ッテイッタ人,幸セ. 君モ,幸セ. 皆モ,幸セアルヨ」
小生:
「もういいよ.( ´Д` )」
悪魔:
「
ケケケ.やっぱり貴様は『あまちゃん』だったようだな.
」
小生:
「何言ってるんだ!! お前の言ってたとおりに紀香に鍵を掛けなかったら,アッサリ盗まれたZO!!」
悪魔:
「いいか?
鍵を掛けない程度の気合い
じゃ全然足りねーんだよ.もっと
おつむ
を使え.
鍵を掛けないなんて言うのは当然で,
もう一工夫必要なんだよ
小生:
「え!? いったいどうするのさ?! 」
悪魔:
「いいか? 良く聞けよ・・・ ヒソヒソヒソ」
・
・
・
・
というわけで,またもや,新しいヘルメットを購入するために,夜中の2時まで営業しているドンキーホーテに
最安値のヘルメット
(盗まれた物と同じ物)
を買いに行った.
やっぱり,新品っていいよなぁ.いい香りがする! すべすべして気持ちいい!! 光沢が違う!!
そして,新品のヘルメットと会話をする.
よーし! お前の名前は今日から
栄子
(えいこ)
だ! 明日から一緒に走ろうな!!
栄子 24歳 後ろ姿
悪魔談:
「いいか? 良く聞けよ・・・ 後頭部に菊の御紋を入れておくくらいの,
チューンナップ
が 施されてなかったら,その辺のトーシローに舐められて盗まれちまうんだよ.」
このようにして,
第3代目ドンキーホーテ最安値ヘルメット
を
襲名
した 彼女は,これからの長い旅路を私と共に歩んでいくことになったのです.
彼女と共に,SA○Yに乗り込んで鍵を掛けずに放置して,リベンジを果たす日も近い・・・
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