先
日は合コンありがとうございました.( ゚∀゚) 関係者各位にお礼申し上げます.
さて. 最近はどっちかっていうと,きたない系のネタが多かった気がしますので,
今回はどちらかというと奇麗系で行きたいと思います.
大食い. それは,男達にとって己の豪傑ぶりをアピールするために通過しなくてはならない登竜門.
大食い. それは,男達にとって己の限界を知るために踏まなければならない踏み絵.
大食い. それは,自分は己の限界を超えることの出来る「意志」の持ち主であることを示す試金石.
大食い. それは,「いっぱい食べる人ってス・テ・キ!」と女の子に言われてみたい男達に与えられたオポーテュニティー.
大食い. それは,他の男達に向かって,「俺は貴様らのような柔(ヤワ)な男ではない!!」と勝ち誇るための戦場.
大食い. それは,他に取り柄のない男達に与えられた最後の砦.
大食い. それは,神がしくんだ戦いだった!!(by ポピュラス)
はい.というわけで,今回は岩手県はわんこそばの名所で知られる花巻市へと行って参りました.( ゜∀゜)
(ちょっと前の話)
「わんこそば」というと,同県の盛岡市が
有名ですが,その印象はハドソンのボードゲーム型テレビゲームの桃太郎電鉄
シリーズで植え付けられたものであり,(盛岡に停まるとわんこそば工場を購入する権利がある.)地元原住民に
言わせると,「わんこそば」の本場は盛岡よりもむしろ,やや南にある花巻であるという.
「30分以内に食べたら無料(タダ)!!」と書いてある
店を見つけたら,手当たり次第に飛び込み,ことごとく制覇しては,そのお店に
名前を残すことを趣味としている私は,オーバーザトップ(限界を超えるの意味)を求めて,
今回,この花巻市へと流れていた.せっかく,岩手県花巻市まで来て,わんこそばを食すからには,この地域で最も格式のあるお店に
入りたい.いや! 挑みたい!!ということで選ばれたお店がここ.
いわてのお食事処やぶ屋本店 0198-24-1011
このお店は,毎月大食いチャンピョンランキングを発表して
いる.
最初に言っておきたいことがある.
「わんこそば」を体験した今なら言える・・・
「わんこそば」はスポーツである!
すなわち,ルールに基づいて 持久力や技術,能力を競い合うのである!!
お店のわんコソボ バトル説明書には以下のようにある.
「わんこそばの食べ方」
わんこそばは、十杯でかけそば一杯分といわれます。まずはじめに、秀衝塗りの器に盛られた薬味が出されます。
そばを食べるお椀には、はじめからそばが入ってきます。
いざ、食べ始めると給仕のあねさんが間髪を入れず、そばを投げ込みます。
食べてはすぐに投げ込まれます。ときどき好みに応じて、薬味を合わせながらお楽しみください。
あまりツユを飲まないのがコツ。食べ終わりの合図はお椀にすばやくフタをします。
さて、あなたは何杯お食べになりました? |
ですが,現地で学んだ追加ルールとして,
お椀の中の「そば」を 必ず完食し,お椀を空にしてから
フタをして「ごちそうさま」をしなければいけない.というルールです.
つまり,お椀を空にした次の瞬間,間髪を入れずにそのお椀にフタをしないと,
給仕のあねさんが新たな「ネタ」を投入し,お腹一杯バトルに終止符が打たれない!
ということなのです.
客が「もう腹一杯だぁ〜〜」と泣きそうになっているところに,
わんこ姉さんは,
「おらおら,どうした! もっと私の靴をおナメ!!」
と言わんばかりに,「そば」を継ぎ足して
私たち素人(しろうと)に
わんこそば の厳しさを教えてくれます.
さて,今回の戦いはいったいどのようなものだったのでしょうか?
今回も「達人」としての名声を上げることができたのでしょうか? (おいおい.今まで名声を
上げたことなんてあったのかよ・・・・)
さて,というわけで,岩手県:花巻:椀子そば大食いバトルで達人としての名を騰げようと
いうことになりました.
お店の女将さんに参戦を表明し,バトルフィールドとなる座敷に座った.(四人用の座敷)
すると,隣の席(四人用座敷)にも,約20分くらい前からわんこそばの大食いチャレンジに参戦している3人組の方々がおられた.
男性2人と女性1人で,少し話を聞いていると,東京・神奈川からこの岩手花巻に旅行に来ているということがわかり,
年齢は私たちと同年代という感じであっだ.彼らは一人あたり約30杯をすでに平らげていたが,それぞれにもう限界のようで,
「う〜う〜」と,うなりをあげながら,
食べても食べても間髪を入れず即座にわんこそばを注ぎ足す
わんこ姉さんと話をしていた.
その「わんこ姉さん」はとても美人で芸能人でいうと「大神いずみ」を「井上和香」の
雰囲気にしたような方であった.
男性1: 「もうだめだ!くえねえ!限界だ!」
男性2: 「最初はおいしかったけど,こんなに食べたらまずくてもう食べられない!」
女性: 「食べ終わるためには 今,お椀に入っている おそばを平らげて,蓋をしなければならないのよ.」
男性1: 「早く食べ終わりにしたいんだけど,このわんこ姉さんが 瞬間的にそばを入れるから,蓋を閉める暇がないんだよ!」
男性2: 「おえー.まずい.もう2度と挑戦しねえ!」
この会話を聞きながらも,挑戦者たちの斜め後方に立ち,お椀にそばを流し込むタイミングを
伺(うかが)い続けているわんこ姉さんは一時たりとも『営業スマイル』を崩さなかった!!
そして心の中でこう叫んでいたのである!!
わんこ姉さん:
「ふッ 都会モンの根性はその程度か,他愛もない.
雑魚が
花巻のそばの味もわからずに,
たかだか30杯程度で音(ね)を上げておるわい.
さあ.もっと苦しめ.
もっと苦痛にゆがむ顔を見せておくれ.
貴様らのようなトーシローが弱音を吐いて倒れていく姿が,
私達「わんこ嬢」の喜びとなるのだ! フハハハァ!!
そして
花巻わんこそばの『恐ろしさ』を末代まで語り継ぐための墓標となり,
「鬼の鳴く街カサンドラ伝説」の礎(いしずえ)となるがよい!!」
私は,上記のようなわんこ姉さんの心の雄叫び
(妄想 [delusion]:3.5秒 カサンドラ伝説の回顧に2.5秒)を目の当たりに聞いて,
決意を新たにし,心の狼煙(のろし)を揚げたのです!!
小生: 「絶対に,必ずその3倍は食べて, このわんこ姉さんの
ハートをキャッチしてやる!」
(おいおい.東京モンの維持を見せるためじゃなくて,そのお姉さんに気に入られるためかよ!)
日頃からビックマックセットをいくつかオーダーして胃袋を鍛えていたのはこの日のためだ!といわんばかりに
食べさせていただきました.
10杯目くらい:
さすが,わんこそばの聖地.「だし」が入ったお汁と共に噛みしめると鰹とソバのうまみがマッチしてたまりません!!
うまい!!
20杯目くらい:
ソバと「だし」だけではなく,約20種類の豊富な薬味といっしょに合わせて食べると,こりゃまた贅沢な味わい!!
30杯目くらい:
まだまだ,全然いけます.しかし,あまり急いで食べると胃袋がびっくりするので,よく噛んでおいしさを味わいながら!
それでもおいしいのですぐにお椀が空になります.わんこ姉さんの補給よりソバの消費量の方が多い時期です.
40杯目くらい:
ペースは落ちません.いっしょに食べていた友人も「まだまだ!」という感じです.ソバ好きには答えられません.
50杯目くらい:
まだ,胃袋はふくれたという感触もありません.わんこ姉さんはテンポよくソバを注いでくれます.このくらいが成人男性の平均だそうです.
60杯目くらい:
そろそろ,わんこそばより,薬味に気持ちが移っていく「倦怠期」に入ってきました.しかし,まだソバはおいしいです.
70杯目くらい:
一緒に食べていた友人は苦しそうです.箸の動きがぴたりと止まってしまいました.しかし,私はまだまだ,ペースをゆるめません.
80杯目くらい:
友人は自己最高記録を更新して「まったりモード」に突入してしまいました.小生のお腹もかなりふくれてきましたが,
まだまだ,お蕎麦は「おいしい」と知覚されています.( ´∀` )
90杯目くらい:
この辺からわんこ姉さんの視線が熱くなってきました! 「ひょっとして,私に惚れているのか?! お姉さん! そいつは
いけねえ!! アッシはタダの流れ者でござんす!」 ・・と妄想(delusion)が多くなってくる時期.
100杯目くらい:
とうとう100の大台を超えたということで,周囲の注目が熱くなってくる!! 先ほど隣の席で食べていた3人組が,
私に感想を求めてくる.そして,「いっしょに写真とってもいいですか?!」と
にわか芸能人のような待遇を受ける.この辺になると結構,「もう,食べられません(・_・、)」
と言いたくなる感じだが,まだまだ,胃袋がはじけちゃいます!!っていうレベルではない.男の生き様はここからだ!!
110杯目くらい:
この辺では正直・・・ もう,いっぱい,いっぱいであった.しかし,私は記録のためというよりも
「この美しいわんこ姉さんに少しでも長い間,お蕎麦を注いでもらいたい」という欲求に突き動かされ,
無理をしてがんばっていた.1杯食べるたびに,不覚ながらも悪寒がこみ上げてくる!! しかし,
男たるもの,そんな無様な顔色を周囲に見せるわけにはいかない!!
やせ我慢こそが,漢の神髄である.
小生: 「お姉さんにお蕎麦を注いでいただくと, それだけでおいしく感じて
いくらでも食べられちゃいますよ.( ´∀` ) てへっ」 (心の中では(; ´Д`) うぅっ やばい・・)
周囲にも余裕の表情を振りまく・・
しかし・・・
ここで事件が起こった!!
私のがんばりのモチベーション(動機)であった私の理想に近い美形のわんこ姉さんが,店内大盛況のため,他のテーブルに
回されることとなり,こうおっしゃった.
美しいわんこ姉さん: 「まだ,食べるのでしたら,自分で注いで
食べてください. 追加するときはあそこのおばさんを呼んでください.」
そう言い残し,わんこそば「10椀子入りケース」を置いて別のテーブルに行ってしまった!
ガッデム! ( ´Д` )
120杯目くらい:
ここから,一気に疲労感が加速し,上記の理由によって,むなしい「一人プレイわんこそば」を
堪能することとなった. あのお姉さんにお代わりをいただけるからこそ何とか耐えられていたのに・・ 自分で注ぐ椀子なんて・・
私の心は急速に老衰した.そして,胃袋の中も漏水した.
12X杯目:
とうとう,噴水のように吹き出す一歩手前に立っていることを自覚し,箸を置いた.しかし,その頃には,
急いで手持ちの椀子に蓋をせずとも・・ 新たなる椀子そばを注ぎ込んでくれるお姉さん
の姿はなかった・・・(・_・、)
あのお姉さんに会うために,もう一度「花巻」に行きたい!
リベンジを果たすために・・
あのお姉さんに「すごいね」と言われるために・・・
男なんてそんなもんさ・・ 達人の道はまだまだ険しい・・・・・・
追記:通常の場合は,食べ放題にチャレンジしてから息を引き取るまで,2テーブルに1人の「わんこ姉さん」が配置されます.
途中で別のテーブルに行くのは,「持久戦」となるか,もしくは今回のように,「お客からの求愛行動」が在った場合の
特別措置です.ご安心ください.また,このお店は本当においしかったです.ありがとうございました.
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