誰
しも、日々その生活の中で、人に知られる必要もない・・・・
いや。 知られてはならないような秘密を持っている。
その秘密の大きさは、大きいものから小さいものまで。
何種類もあるのが普通だ。
今日は、そんな密かな楽しみのうちの一つをお話ししたい。
私がいつも使う食堂には「サラダバー」なるものが
設置されている。
メインの一品に加えて、サラダを食す。
う~む。 バランスがとれているような気がして
何とも健康的な気分になる。(気がするだけかよ・・)
しかし、問題がある。
それは「1グラム=1円」なのである。
ちょっと盛ったつもりでも、100円とかは軽く超えてしまうのである。
350円のきしめんにするか、420円の定食にするかを真剣に悩んでいるのに、
サラダ ごときで100円も追加されては、コチトラ商売アガッタリってもんです。( メ゚△゚;)
しかし、サラダを食べたい・・・・
油っぽいものを食べた後に、ゴボウなんかを良く噛んで飲み込む。
そのまま小腸や大腸の壁を奇麗にしてくれるようなイメージが
頭の中に思い浮かび、健康的な食生活を送っているような気になる。
う~ん。やはりサラダは必要だ。
ということで編み出された技が
これ↓
サラダバーでは10円以下が
切り捨てられるために、19グラムだけお皿に盛った場合に
その料金は10円となる!!(10グラム以下の場合は無料になるか?と
いったらそうなるはずは無いので10グラムは超えていなければならない。)
これが、「最もお買い得なサラダの注文の仕方」つまり、最適解である!!
世界中の全てのマッドサイエンティスト達
が寝る間も惜しんで探し求め続けている『最適解』というものに 辿り着いたのである!!
以後、私は毎日、19グラムを目指して、ゴボウの切れ端
を一本単位で制御し、お皿の真ん中に、チョコンと
ゴボウが乗っかっている状態を目指した。
20グラムになってしまっては20円払わねばならずとても損をすることとなるのである!!
(レジのところに量りが置いてあってそれで計測し、皿の重さは引かれる。)
そしてそれが、いつしか私の中で快感と変わっていった。 (19グラムを目指すこと)
それを続けて、はや数ヶ月。
ある日のことであった。
今日は無性にいっぱい食べたい気分であったので、「定食」と「四川麻婆単品」と「あんこ餅」を頼んだ。
ちょっと多いかなぁ。とも思いながら私のお盆トレーは一杯になり、もう何も乗せる余地が無いほどとなっていた。
ということで、サラダも取らなかった。
そしてレジに並ぶ。
自分の番が来る。
レジのおばさん:「あら、今日は豪勢にいっぱい頼むのね。」
小生:「いやぁ。今日はなんかいっぱい食べたい気分で・・・」
そう言おうとした瞬間だったが、間髪を入れずに、聞こえてきた言葉は・・
レジのおばさん:「いつもはみみっちいくせにね。」ボソッ
ッデムッ!
1日に500人から1000人は利用するっていう食堂だっていうのに、私のことを
「いつもサラダを微量だけ盛って
誇らしげに10円払っているセコい野郎」だと特定
し、なおかつ、休憩時間などにパートのおばちゃん同士の井戸端会議において、
「なんか毎日スーツ着ているくせに、
サラダ10何グラムしか盛らないでケチっている哀れな男
がいるのよ~。」とネタにされ、 更には
「この前なんか、私がレジやってる時に、『20円です。』って言ったら、あいつ、もう一回量り直して、『19グラムなので10円
なんじゃないですか?』なんて言ってたわよ~。やーねー。」などと、ヤキをぶっ込まれていたのだ。
(やや被害妄想気味)
ああ! みみっちくて悪かったなぁ!
9グラムだから切り捨てで、無料(タダ)でしょ。とか言ってるわけじゃねーだろ!!
ああ! わかったよ。
いつかビックになってサラダバーごと買ってやるよ!!
(と言っている割には文字の大きさがかなり小さめですが・・)
そうやって、マクドナルドへ通うための資金を捻出している今日この頃。
達人への道は、まだまだ険しい。
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