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対実験。 それは、研究者にとって未知の領域。 たいていの危険な実験の場合、数多の動物実験を経た後、安全性を徐々に確かめながら、最初の被験者は自分となる。 研究者は、自分の研究成果を実験により実証し、再現性があることを示さなければならないのだ。 そして・・・ ついに、脳内ニューロンの挙動の解析に成功した私は、実験を行うこととなった。 そして、動物実験。私は、ある一匹の羊をその実験の輝かしい第1号に指名することとした。 その実験は、脳を液体ヘリウムで-170度まで冷やし、そこに左右から5万テセラの強力な磁場を掛けた状態で、 1000Wの電流を流すというものであった。 もし、実験がうまくいけば、 その羊のIQ(知能指数)は上昇し、言葉を話し出すはずであった。 それでは、その実験に選ばれた、名誉ある「哀れな羊」を紹介しよう。 電気いすに身を任せる哀れな羊が一匹。 この羊、よく見ると目つきが愛らしいですね。(*´▽`*) 実験に使うには惜しいとも思ったいましたが、情けは禁物。 頭皮にはポマードをたっぷり塗り、通電性を増している。額や耳の横には電極が埋め込まれ、 脳波(EEG)解析時の座標特定に貢献している。 羊はついに、装置に縛り付けられた・・・ ついに電気いすにセットされる極悪人。 この状態のまま、視覚刺激と聴覚刺激が提示され、それに対し、的確な回答が できるかどうかを測定し、IQが上昇しているかどうかを判定している。 そして、ついに・・・実験が始まった。今から 3時間の間、脳をフル回転させつつ、電気刺激による脳内マッサージを行うことにより、この 「あわれな羊」のニューロンが活性化されるはずだ! 電源ONと共に、激しい絶叫がコダマする!!! ものすごい電撃に快感を感じている哀れな羊 注)あまりのショックのため、 白髪アフロになったわけではありません。 効果的な電撃マッサージによって、人格改造され、極度の快感を訴えている哀れなさまよえる羊の様子が ありありと伝わってきます。 この時の脳波(EEG)の状態はいったいどうなっているのかというと・・・ 波形が乱れております!!のたうち回っている証拠です。 この画像を解説すると、場面の右1/4が正常な波形で、左から右へと時間が進んでいる。画面の一番左で 脳にヤキが入り、絶叫しながら脳波(EEG)が乱れる。 この「さまよえる子羊」は、この電撃実験の後に、当初のもくろみ通りにIQが上昇し、少しはまともな生活が営めるようになると同時に、 日記の更新頻度も上がったそうな・・・・ めでたし・めでたし・・・(・_・、) この日記に書かれていることは全部うそです。当初の設定から装置の意味、脳波(EEG)の意味、 科学的な意味まで信じていいことはいっさい含まれておりません。読者の良識に感謝致します。 どうかお許しください。(・_・、) 特に、上記のような実験を行った場合は死にます。ので絶対にしないように。 |