あ る小雨の日であった。傘を持たずに出歩いていた私は、曇り→小雨 の気候に少しだけ不快感を感じたが、 「濡れるのもまた一興」と髪の毛や肩が湿る感覚を楽しんでいた。 アスファルトやコンクリートはその表面にうっすらと水の膜を形成し、道路の縁に雨水の流れはないものの、 乾いている場所は見あたらない程度に小雨は続いていた。 とある銀行の脇を歩いているとき、ふと何気なくポケットから携帯を取り出し時間を見た。 その時、事件はやってきた! 雨で滑ったというわけでは無いが、携帯が地面に落ちた。 ただそれだけだった。 しゃがめば取れる位置だ。なにも困ったことはない。 銀行の敷地内らしい白くて綺麗なタイルの上に携帯は転がっていた。 拾い上げて携帯の時間を見る。 なるほど。時間は分かった。 携帯をポケットにしまおうとした時、携帯電話を触っている手が濡れていることに気付いた。 雨が降っている地面の上に落ちがのだから当然だろう。そう思いたかった。 しかし、その感触は若干の「ぬめり」を持っていた。いやっ。それは「ネバネバ」というべきだろうか? その感触に違和感を覚えると同時に目を向けると・・ !(゚д゚ノ)ノ 黄色い痰(タン)がベッチョリとついて おられるではありませんか?!! 一瞬、動じてしまったが、自分の心の弱さを知り、1秒後に我に返った。 この程度のことでうろたえるようなヤワな心では“男” としてまだまだ未熟だ。そんなことでは“達人”には成れない! そう、即座に悟ると、この事象に対する考察を開始した。 いったい誰が、携帯電話を落とすこの場所を予測し、この「痰」を “仕掛けたなのか?”ということについて・・・ きっと、銀行にお金を借りに来て、 融資を断られたおじさんが腹いせに吐いていった怨念 のこもった痰であろう。 しかし、その割りにはいささか粘りッけが足りない気がする・・・・ では、エヘンムシに咽(のど)をやられた 若いオネサンが咳き込みながら出していったものだろうか? できるならそう願いたいものだ。(´¬`) 想像してみる・・・ カ〜〜〜ペッ!! ( ゚ з、゚ ) どっちにしても汚いヤンケ!! っとまあ、それはそうと、人間誰しも、鼻の奥の方に痰と同じ成分のものを持っていて、自分の鼻の中に入っているときは 汚いと感じないのに、外に出た瞬間にこんなに嫌われる「痰」に対して同情の念をいだく今日この頃でした・・・・ |