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エレベーター事件(完成版) 2002/09/19
 い きなり、本題に入って申し訳ないですが・・







 エレベーター。 それは金と現実(リアル)が時間を支配するこの東京におけるアウターゾーン(異空間)であり、 外界とは異なった時の流れの中に取り残された特異点である。


 ひとたび、その空間に自分一人で足を踏み入れた時、







人はその狭き空間の王となるのである!!


 そこでは、全てのこと が許され、秩序も届かない、乗り込んだ者だけの 「ワールド」となるのだ!



●壁により掛かって、目的階へ着くのを待つも良し、

●途中の階の目的地ボタンを全て押して、
 ボタンが全て光っていることを喜ぶも良し、
     ↑これは人に迷惑が掛かるので一度もしたことはありませんが・・

●中で、おもむろに腕立て伏せをするも良し、
     ↑これはたまに・・

●エレベーター内で、身を屈めながら、
 ターミネーターと戦っている妄想を描くも良し、
     ↑ほとんど毎回・・

●未完成のため他人に見せること
 の出来ない新ネタの練習に励むも良し。
     ↑ネタが終わらないうちにドアが開くこともしばしば・・






このように可能性は無限大だ!!
     ↑ぜんぜん”このように”じゃない?





 しかし、そのアウターゾーンの中では「王」として君臨していても、 時として、リスクを負う場合がある。









それは、



アウターゾーンから現実世界へ引き戻される瞬間である。



 エレベーター待ちをしていた時に、

「上の階からなにやら大きな声で恥ずかしい歌声 が聞こえてくる。 ドアが開く寸前に歌声は消え、何食わぬ顔の男が一人降りてくる。」

なんていう現象はまさに、その瞬間である。






また、




2・3人でエレベーター待ちをしていたら、  エレベーターが到着し、中からヒトリの男が足早に立ち去っていく。

 心なしか”勝利の笑み”が見える。


 エレベーターに乗り込み、目的の階を押して、ドアが閉まった瞬間・・・・、 とある重大な事実に気づく。








「屁コキくせえ!」




 あのお方。アウターゾーンの王だった時に、思い残すことなく  仕掛けていかれたに違いない!




などという局面もある。



なにはともあれ、



エレベーターとは、

「オアシスのないコンクリートジャングル:東京砂漠に 唯一存在する自らが「王」として君臨できるアウターゾーンなのである。」




 今回はそのエレベーターの中で起こった事件を取り上げてみたい。





<前回からの続き。>





 ある日のことである。

 とあるビルの11Fから1Fへ下るためにエレベーターを利用した。

 このビルで2つあるエレベーターのうち、この日に乗込んだのは、 私がよく利用するお気に入りのエレベーターで、 Tom(トム)という名前が付いていた。  (正確には私が勝手に名前を付けていた。)



 エレベーターに乗り込み、例のごとく妄想にふけっていると、 まもなく9階か8階で停止し、知らない方が2人、入ってきました。
 人の往来の比較的激しそうな時間帯でしたのでそのようなことも当然でしょう。

 「腕立て伏せじゃなくて妄想にしといてよかった〜」( ´Д` ) などと思っていると・・・・




ドアが閉まる寸前に蠅(ハエ) が入ってきたのでした。



 ほ〜う。珍しいことだ。



 蠅といえばかつて病原菌の媒体として縦横無尽に世界を飛び回り、  悪魔の使いとしても恐れられ、「ベルゼブブ」などという悪魔も想像されたほどである。  また、映画「ザ・フライ」では、瞬間移動装置を発明した科学者が自分を転送する時に  誤って、機械の中に蠅が入ってしまい、遺伝子レベルで蠅と人間が合成されてしまったという  ネタにもなっていた。 (0.5秒)




 などと、蠅に関する想いを巡らせ、思わぬお蠅様のご入場に歓喜 していたのも、つかの間・・・












 
うぜえ!( ´A`)





 はっきり言ってこの狭い幅2m奥行き1.5m高さ2.5mほどの閉鎖された空間内において

 そのお蠅様がブンブンブイブイ 飛び回っていらっしゃるその行為は相当攻撃力があります。

 乗っていた他の2人はあからさまにそのお蠅様に敵意を剥きだし追い払おうとしていました。

 しかし、これがエレベーターの恐ろしさ。人間にも、その蠅にも 、当然、逃げ道はありません。



 私は、人間と、そのお蠅様の戦いを見て、そのお蠅様に名前を付けました。  








「Terry!(テリー!)もっと右へかわせ!そうだ!今度は左に交わすんだ!」

「テリーは2人に攻撃しつつも、うまくかわし健闘しています!」

 心の実況中継人が叫んでいた。  おいおい。おまえは蠅の仲間か?




 そうこうしていると
4階か5階でエレベーターは止まり、新たに4人ほど 入ってきました。

 10人乗りのこのエレベーターで
7人+テリー

 これはおもしろい戦いが見られそうです。













 ふと気が付くと、

あれ?



 テリーがいない?

 まさか、今、ドアが開いた時に出て行ってしまわれたの?




 ちょっとがっかりしたその瞬間。









( ゚Д゚)!!









 今入って来た、4人のうちの1人の
おばさんの鼻にとまっている!!





テリー!!それは!いけねえ!

いくら何でもその貴婦人の鼻先にとまるなんて!

そのあまりにも濃い化粧の主成分 「コラーゲン」をなめたいからってそんなところにとまるなんて!!






 私の必死の呼びかけ(テレパシー)にも関わらず、テリーはなかなかそこを離れない。





しかし、

その貴婦人はいっこうに、そのことを気にしない。おかしい。

普通、鼻先に蠅がとまっていたら、はらったり、顔を振ったりするものである。






理由は2つ考えられた

その1 ただ単に気が付いていない。

その2 蠅が留まっているとか留まっていないとか、そんな小さなことには囚われずに、 もっと純粋に宇宙の真理哲学について追究したい。 と考えていらっしゃる心広きお方であるから。



<その1>である可能性はまず、無いであろう。

 どんなに厚いツラの皮をしていようとも、
どんなに厚い化粧でコーティングしていようとも、
鼻先に蠅が留まっていれば気が付くに違いない!



 かといって、<その2>であるような可能性について

 鼻の頭で蠅を遊ばせながら、 「みんな私の手のひらの上で遊んでいるにすぎないのよ。おーほっほ。」 などと言うような、人間の限界を超越された解脱者であるようにも見えない。






 さっきまで、テリーと戦っていた2人も、この状況を察知して、なにやらそわそわしているようだ!!
この状況でいったい私に、どうしろというのか?!
誰に頼まれたわけではないが・・私の使命観が吠えている!!





私:「あのー。すいません。 ちょっと、鼻の頭に、蠅が付いていますよ。」
      「。」のところに2秒間 「、」のところに1秒間挿入





と、レディーに向かって言うのもなんか失礼だ・・(0.3秒)







そこで・・・

 持っていた本で、貴婦人の顔面をバタンッ と、ひと叩き!

 ビックリして倒れ込んだその貴婦人は、突然の出来事に、驚きながら こちらを見る。







すると、

彼女の顔にはベッチョリつぶれたテリーがこびりついていた!!







というのも困るので却下。・・・・(1.5秒)








 この状況を解決するには、本人に気づかれないほど高速に蠅だけを除去し、何もなかったかのごとく 振る舞うしかない。


 しかし、貴婦人の目の前である、つまり鼻先でおそらく食事をしているであろう テリー(コラーゲンを食べている)を貴婦人に気づかれずに、除去できる自信はない。

いったいどうすればいいんだ?!

 「今日はTom(トム)ではなく、Billy(ビリー)に乗るべきだったのか!!」 (ビリーとは2つあるうち、もう一つのエレベーターの名前)


などと、他のことを考えてみたりする。





そうこうしているうちに、もう、1Fへ到着しそうだ。


時間がない!!




 するとその時、
彼女は目を閉じた。
それは瞬き(まばたき)ではない。
確かに目を閉じている!

 私のテレパシーが通じて彼女は目を閉じたのか?

 それは私に、蠅を捕ってくれという 無言の意思表示なのか?!?



この「機」を
逃すわけには
いかない!!





ターゲットを確認し、
光の速度で手を伸ばしたその瞬間!










( ○Д○)!!
目が点とはまさにこのこと。









なんとそれは

ホクロであった!!

ホクロの先から何本か毛が出ていて、 それがテリー(蠅)に見えていたのだ!!


 こうして、私は命拾いをしたのでした。

 1Fに到着し、みんなが降りた後、テリーを探しましたが、いませんでした。
きっと、4人が入ってきた時に、出て行っていたのでしょう。

 いまでも、道ばたで、蠅を見かけると、あの時の「テリー」なのでは?と振り返ってしまいます。  

今回の一押しリンク
ゴルフダイジェスト・オンライン
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