その日は久しぶりに、 話題の牛角で、会食をし、互いの近況と夢を語り合うということで、 少し服装をキメていきました。 特に私の持つアイテムの中でここぞという時にのみ使用を許される グッチの高級な靴←この言い方が全然高級でない。 を装着して現地へ向かう。準備は万全であった。 「今日もキマッテルゼ。」 とりあえず、おきまりのせりふで自画自賛。 友と共に 「大いに牛肉を食す会」 を開催し、牛に舌鼓をうち、将来の話に花が咲いた。 彼は明日仕事だというので、大して深まった話をすることも出来ず、その牛角で分かれることとしました。 「おいしいものを食べることが出来て、友と語ることが出来て、私はなんて幸せなんだ。」ヽ(´▽`)ノ 私は幸福感で、心身共に健康でした。そして、大雨洪水警報が出ているのに、 ぱらぱらとしか雨が降っていないのもまた、幸福のプラス要素でした。 (バイクなので、雨は天敵) 友と別れ、雨衣を着て、バイクにまたがり、帰路に着く。 さて、もう少しで我が下宿だ。「ちょっと近道しようかな。」 と下宿近くの河沿いの道を通ることに・・・ スピードを上げて道に進入する。 「はて?」 何かおかしい。 「見間違えかなぁ」 何かおかしい。目をこすって、スピードを下げる。 よ〜く見ると・・・ 道がねえ! 通り慣れた道は、配水施設のオーバーフローのために池 と化していた。 しかし、そういう時こそ男の冒険心に火がつく!! 心がロマンを求め出す! たとえ、私が、諦めたところで、我が相棒(私の愛車Virago)が見逃してくれるはずがない!! 「この道(池)を渡れ!!」 そして、私の心の中に神のお声がコダマする。 しかし、危険に当たるには、まず、事前に頭の中で起こりうる事態をシュミレーションしなければならない。 その1、水深は最も深いところで、約30cmと見た。 その2、この水は雨水であって、多分、汚水ではない。 その3、バイクのマフラーから水が入り、エンストするということは多分無い。 良し!!行ける!!Goだ!! 勢い良く飛び出したが、 マンホールが流されていて、 走行中に前輪がずっぽりとはまり、 もんどり打って転倒、 全身びしょぬれ(゚д゚ ) (妄想0.5秒) そうなってはいけないので、マンホールのなさそうな経路を選ばなくてはならない。 ここまで考えていれば何もおそれるものは無い。 いざ。進め!
うーむ。実に爽快だ!!車輪が水をかき分け進んでいく。案外深いがちょうどいい深さだ。 し・か・し、
全長50mほどのうち25mほど進み最も深いところにさしかかった頃だろうか・・・ギャギャッギャギャギャッ 「ホワット?!」 突然、力が無くなり、吹かしても前に進まなくなった。勢いが無くなる?? 勢いが無くなったと言うことは・・・ 足を着くしかない ヽ(`Д´)ノ ドップりと、膝下まで水につかり停止。 原因を調べると・・・ チェーンが外れて引っかかっているゾ。(`Д´)ノ その水たまり(池)の
中で約20分・・・ 雨に降られながら・・・
前に進むことも・・・
後ろに退くことも出来ずに・・・
工具が無いからチェーンが動かない・・・
両手はグリス(油)まみれ・・・
かがむ時におしりが濡れる・・・
しかもこの水・・・
くさプ〜ン。くせえ!・・・
汚水かも?!・・・
さむい!!寒い!!
心が寒い!!!(T^T)こうして・・私のここ一番での靴は・・・死去致しました・・・(実話(T^T)) |